子どもに「勝者のメンタリティー」を植え付ける2ステップ?

『心理学から見る強いチームのつくり方』
についてお話します。

強いチームを作るために、どのような方針で子ども達を育てれば良いのかを、

スポーツメンタルの観点からお話したいと思います。

そもそも強いチームとは、どのような状態を指すと思いますか?

人によって様々な意見があるでしょうし、正解はないのかもしれません。

しかし、これまで様々なチームを見てきた観点で私が挙げるとするなら、

・強さが安定している
・子ども達(選手)が自分で考えて行動する

この2つは欠かせない要素だと思っています。

まず、強いチームは強さが崩れません。
        ~~~~~~~~~~

主要なメンバーが抜けたとしても、チームの強さを支える規律や心構えが後輩に受け継がれているので、スターがいなくなっても勝負強さがあります。

そして、これに関連して、強いチームは選手が「賢い」のです。

どうすれば相手が嫌がるのか?この場面での最善策は何なのか?
これを常に自分達で考え、自分やチームメイトがミスを犯しても、
それを短期間で乗り越えるメンタルとムードの良さがあるのです。

簡単に言ってしまうと、「勝者のメンタリティー」を持つ
チームが強いと言えるでしょう。

それでは、実際に子ども達に指導する際には、どのような方針で育てていけば良いのか?

そのためにご紹介したいのが、

『ツーステップスタイル』です。

■ステップ1.
まず、子どもに主体性を持たせる
■ステップ2.
その後で精神力を鍛える
というスタイルです。

これは野球に限らず、社会的にもお子さんを成功させたいと思うのならば、有効な教育方針でしょう。

具体的に説明していきますね。

まずは、ステップ1として、

◯成功体験を作ってあげること
◯褒めて伸ばすこと
を重視して下さい。

野球をプレーすることで充実感や達成感を得ることを覚えさせ、
自信とポジティブさ、そして、そこから生まれる
“考えて行動する力”
を養ってあげてください。
それが、第一歩です。

自信を持ち、自分で考えて行動できるようになってきたら
次のステップです。

今度は、

“厳しさ”が重要になってきます。

◇失敗に向き合う姿勢や強さ
◇現状で満足しない向上心
◇自分以外の人間も気にかける優しさ
◇勝ちへの執念

こういったことを学べる経験や環境を用意し、しっかりと教えてあげてください。

もちろん、最初は反発するでしょう。

子ども達は、
「こないだまで優しかったし 褒めてくれてたのに、急に厳しくなったな…」といったことを思うでしょう。

そこで意識したいのは、

「変化の理由」をまずは子ども達に伝えて下さい!

“なぜ、方針を変えたのか?”
これをしっかりと伝えるのです。

例えば、こんな感じです。
~~~~~~~~~~~~

「いま、君は他の人より優れている。
 それを誇りに思うし、
 君を見ているとワクワクするよ。でも、だからこそ、
 もっと上を目指してみないか?
君だったら、もっと上のレベルにいけるよ。

そのためには、

・仲間を思いやること
・失敗と向き合う強さを身につけること
・1つ1つのプレーに手を抜かず
 勝つために常に考えてプレーすること
といったことが必要になってくるんだ。

だから、これからは君のために今までより厳しく接するし、特別なルールも設けるよ。

君さえよかったら、君を成長させるためにこの取組みをするけど、どうだろうか?」

~~~~~~~~~~~~

少し言葉遣いは固いですが、
モチベーターとして優秀な指導者は
この切り替えが非常にうまいです。

「承認」と「特別意識」、
「For You(あなたの為にやるんだ)」

ということを織り交ぜて伝えた上で、本人に選ばせているのです。

ポイントは、

“全てを伝えた上で、本人に選ばせること”。

そうすることで、
人間の心理上、責任感が生じ、

「決断を全うしよう」

という心理が働きます。

あとは子どもが挫折しないように、
しっかりとサポートするなど、
子どもを見守ってあげて下さい。

そうすることで、お子さんは、

向上心を持ち、最善の結果を考えて行動し、
目標達成の為に努力を惜しまない
勝者のメンタリティーを身につけられるでしょう。

こういったマインドは、
野球以外でも発揮され、

野球を辞めたとしても
必ずやお子さんの身を
助けることになるでしょう。

ぜひ、本日の内容を基に、

『ツーステップスタイル』

を検討してみてくださいね。