✫高めに浮くボールをリリースで修正する方法

『高めに浮くボールを
 リリースで修正する方法』

をご紹介しましょう。

ピッチャーにとって、
最も悔しいミスの1つは
球が浮いたときに
長打を打たれることです。

あえて高めに投げるなら、
全く問題ないのですが、
高く抜けてしまっているなら、
ぜひ、修正してあげましょう。

高いボールは捉えられやすく、
失点に繋がったり、
ピンチを招きやすいですからね。

では、ボールが高く抜ける
理由はなんなのか?

それは、

『リリースのタイミングが早い』

ということが挙げられます。

言い換えれば

『ボールを後ろ側で
 離してしまっている』

とも言えるかもしれません。

ボールを体の前ではなく
上でリリースしてしまうと、

指が早く離れてしまうので
ボールも高めに浮くように
なってしまうのです。

「ボールは出来るだけ
 前で放しましょう」

と多くの指導者が言うのは、
様々な理由がありますが、
これもその1つです。

では、どうすれば、
リリースポイントを前に
置くことができるのでしょうか。

先に注意点を述べておくと、

リリースポイントは絶対に
腕だけで変えないでください。
~~~~~~~~~~~~~

手の振りだけで、
リリースを修正しても、
その状態は長続きしません。

しばらくするとフォームが崩れて
またボールが浮いてくるでしょう。

だからこそ、
~~~~~~~~~~~~~
1本足の状態からステップする
      ↓
胸を張りながら、腕が上がっていく
      ↓
手が一番高くなり、
頭の上を通過する
      ↓
段々と体重が乗りながら、
前側でボールをリリースする
~~~~~~~~~~~~~
という正しいフォームを
身に付けることで修正するのが
重要になってきます。

チェックポイントとしては、

◇顔よりも前でボールを
 放すことができているか

◇腰の位置が低くなるように
 踏み込むことができているか

これがポイントになります。

肘が下がったり、手が離れて
手投げになっている選手は、

「耳や顔の横くらいで
 ボールを放している」

というケースが多く見られます。

さらに、腰が高い選手は、
膝が突っ張ってしまっていて、

前に踏み込めていないことで
リリースも身体より後ろに
なってしまいますからね。

具体的な改善方法としては、

“真上に上がるように
 ボールを叩きつける”

投球練習をお勧めします。

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1.ボールを持って
  足を肩幅に開いて構える
2.投球と同じように
  肘を意識してトップを作る
3.ボールを下に叩きつけて、
  真上に上がるように投げる
~~~~~~~~~~~~~
という動きですね。

ちょうど地面に
ボールを投げ込むような
感じになると思います。

リリースが後ろ過ぎると、
ボールが真上に上がらず、
前側に跳ねますし、

リリースが前過ぎると、
跳ねたボールが
身体に返ってきます。

つまり、この練習をしていれば、

『正しいリリースポイントを
 自然と身に付けることができる』

といえるでしょう。

基準としては、
前側に跳ね返っても、
キャッチできる範囲なら
全く問題はありません。

2m、3mくらい前の地面に
ボールを投げてしまっていると、
おそらく返ってくるボールを
捕ることは難しいと思います。

顔の前側でボールを
リリースできていれば、
前に投げることは難しいですし、

『自分がきちんと前で
 投げられているか』

というチェックになるでしょう。

といっても、通常の投球とは
勝手も違いますので、
1回20球程、集中しながら
行って頂くだけで大丈夫です。

この練習は毎日行っても、
肘や肩への負担はありませんし、
逆にケガをしたのであれば、

リリースポイントが悪く、
無用な負担がいっている、
ということがほとんどです。

今のうちに正しい形を覚え、
練習を続けることで、

○体重の乗った重い投球ができる
○球もちが良くなり、
 打ちにくい球が投げられる
○コントロールが安定し、
 ケガをしにくくなる

といった効果が期待できますので、
ぜひお試しくださいね。

さて、最後に、
本日の内容をまとめます。

本日は、

『高めに浮くボールを
 リリースで修正する方法』

について解説をしました。