✫試合で大崩れしないためのコントロールのポイント

今回は、『試合で大崩れしないための
コントロールのポイント』について、
ご紹介しましょう。

お子さんは
一度コントロールが乱れると、
「外してはいけない」

というプレッシャーから
その後の制球が乱れがちです。

まず、お子様がこれから
プレッシャーに強くなり、
より頼れる投手に
成長するために大切なことは、

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練習のときにいかに
プレッシャーをかけるか
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ということです。

プレッシャーのない状況で
練習をしていても
試合の緊張に
勝つことはできません。

その為、普段の練習から
プレッシャーに
慣れておく必要があります。

そこで、ぜひ
やっていただきたいのが
ピッチングのときに

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コースを決めて投げる
============
という方法です。

ピッチング練習のときに
ただストライクを投げることを
目標にするのではなく、

事前に投げるコースを決めてから
ピッチングの練習をするように
してください。
また、
その際のコースの決め方にも
ポイントがあります。

コースを決めるときは
『インコース』か
『アウトコース』の
どちらかに絞りましょう。

このコースはお子様の
投げやすい方にしてください。

例えば、右利きの投手が、
右バッターに投げる時でも、
「インコースが投げやすい」
という投手もいれば、
「アウトコースが投げやすい」
という投手もいます。

これは投手によって
異なるところなので、

右打者・左打者に対して
お子様が投げやすいコースに
狙いを絞れるように
決めておきましょう。

「外してはいけない」コースが決まれば、

あとは狙ったコースに
しっかりと決められるように
練習を重ねるだけです。

なお、今の段階では、
高低を気にする必要はありません。

とにかく左右のラインを
重視して練習して下さい。

ここで、どうしても、
コントロールが定まらない、
ということでしたら、
気にして頂きたいのが、
『踏み込み』です。

踏み込んだ足が
まっすぐ踏み出せていないと、
体のバランスが崩れ、
コントロールが乱れるからです。

だからこそ、投球時には
プレートのかかと部分から
ホームに向かって
まっすぐな線を引いてください。

線を引いたら、
その線上に前足を踏み込む
練習をしましょう。

こうすることで、
まっすぐに前足を踏み込むことが
出来るようになります。

なお、このとき大切なのは
“膝の向き”です。

膝が開いてしまったり、
内側に入りすぎてはいけません。

キャッチャーに
膝がまっすぐ向くように
踏み込みを意識しましょう。

膝をまっすぐに踏み込むことで、
バランスの乱れは
改善されるようになります。

さて、順調にコース通りに
投げられるようになってきたら

次はさらにプレッシャーを
強くしていきます。

それは、

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5球連続で
ストライクに入れる
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という方法です。

小・中学生であれば
練習のとき5球続けて
ストライクを投げられれば
十分でしょう。

最初のうちは
3球連続からでも
良いかもしれません。

この練習のポイントは
「連続」というところにあります。

当然1球でも外せば
カウントは1から再スタートです。

続けざまに
ストライク(狙ったコース)を
投げなくてはならないので、

4球目ともなると
「絶対にストライクを
 とらないといけない!」というプレッシャーの中で
投げることになります。

もちろん、この練習でも
ただストライクを取るのではなく、

先ほどと同様、
どのコースに投げるかを

事前にキャッチャーと
決めて投げるようにして下さい。

この練習を続けると
ピッチングのプレッシャーに
強くなるだけでなく、

「決めのコース」が出来るので
試合での自信にもつながります。

緊張する場面に遭遇しても、
「このコースに投げればいい」
と思えば、
気持ちに余裕が生まれます。

是非、取り組んでみてください!

また、試合前にお勧めなのは、
目を閉じて、

『3球連続でストライクが入った
 光景を思い描く』

というやり方です。

これが自分に対して
自信をつけてくれたり、
メンタルの安定につながりました。

たとえ失敗したとしても
次の3球はストライクだったな
とまた気持ちを切り替えましょう。

ただし、これも
試合で突然行おうとしても、

試合中は緊張でそれどころでは
なくなるかもしれません。

ですから、先程ご紹介した
練習を行うときから
意識して投げてみてください。

さて、最後に、
本日の内容をまとめます。

本日は、

『試合で大崩れしないための
 コントロールのポイント』
について解説をしました。

試合で使えるピッチングは
どんな練習をしたか、
ということも大事ですが、

『どういう気持ちで練習したか』

ということが大きく関わります。

“インコースとアウトコースを
 自分で狙った場所に投げる”

という練習を踏み込みに
気を付けながら行うこと。

上手くなってきたら、

“5球連続で
 ストライクに入れる”

という練習をして、
より本番に近づけましょう。

上手くいくことが重要ではなく、
意識をもって行うことが
何よりも重要です。

そして、上手く行った時の感覚を
自分なりに覚えておけば、
試合に強くなれるはずです。

本日の内容が
お役に立てれば幸いです。