✫要注意!『高め』ばかり振ると下手になるワケ

「高めの素振りで起きる悪癖と正しいリストターンの作り方」

についてです。

今回は野球少年に非常に多い

『高めで素振りを練習する』

ことの問題点をお伝えします。

というのも、質問が来る際に
スイングを拝見すると、
本当に高めを振っている
選手が多いんですね。

特に、あまり良く考えずに
思い切りスイングした時、
ほとんどの選手は

“あり得ないほど高め”

を振ってしまいます。

試合で言えば、
完全にボールの位置を
振っている選手もいます。

それはなぜかというと、

「最も振り出しやすいのが
 トップから最も近い高め」

だからなんですね。

上側で構えるわけなので、
振り出しやすいのは当然です。

ただ、それによって
起きる問題が深刻です。

それが、特に本日お話したい、

“手のひらが入れ替わらず、
 ゴロを量産してしまう”

ということ。

難しく聞こえたかもしれませんが、

『高めばかりを振りすぎると、
 リストターンがしづらくなる』

というデメリットがあるのです。

試しにバットを握ったつもりで

“両手の手のひらを
 上下ひっくり返す動きを
 交互に繰り返してみる”

ということをやってください。

おそらく無理をしなくても、
身体の左右90度から
135度付近までは、
簡単に動かせると思います。

手のひらでは小さな動きですが、
バットを持った時の
先っぽをイメージしてみてください。

手のひらを返しただけで
とんでもなく大きく
動いているのが分かりますか?

そして腕で動かすよりも、
速く、楽だと感じると思います。

日頃から、

“リストターンが出来れば、
 打球は簡単に遠くに飛ぶ”

と私がお伝えしているのは、

手首を反せればボールが当たる
バットの先が大きく動くからです。

それでは、ここからは
手のひらに注目して
動きを解説していきますと…

トップを作ったときには、

・後ろの手=横向き
・前の手 =横向き

になっていると思います。

そして、そこから
バットを振りだし始めると、

・後ろの手=上向き
・前の手 =下向き

になっていきます。

後ろの手を上に向けると、
自然にヘッドが簡単に返り、
肘が身体に近くなる、

脇のしまったスイングに
なるのが分かると思います。

単に「脇を絞めろ!」
というのではなく、

「振りだしで後ろの手を
 上に向ける意識を持ちなさい」

というだけでも、
結構変わってきますよ。

作ったコックも存分に
活かすことができるので、
非常に重要なわけです。

そこからインパクトでは、

『手のひらが逆転する』、

そしてフィニッシュでは、

・後ろの手=下向き
・前の手 =上向き

となっていきます。

しかし、高めを振る
イメージを持つと
どうでしょうか。

始動の時点で非常に
手のひらが返さずに、

振り切った方が楽なのが、
分かっていただけると思います。

つまり、インパクトで
手のひらを入れ替えなくても
スイングできてしまうのです。

これをやり過ぎると、
手のひらを返す感覚が
全く養われません。

手のひらが上のまま、
始動してしまうと、

●下に振り下ろしてしまう、
 ダウンスイングになる

●バットがボールの上側を
 こすりやすくなって
 ゴロが一気に増える

●スイングが加速しないので、
 強い打球が出なくなる

という問題が増えて、
ヒットが出なくなります。

このような状況になっている選手、
非常に多いのではないでしょうか。

ぜひ、本日のポイントを意識して、

『低めを振りながら
 しっかりと手首を返す』

これを身体に染み込ませて、
練習を続けていただきたいです。

是非意識して
取り組んでみてくださいね。