✫大股?小股?速く走るために重要な2種類のスキップを紹介

小学校低学年に多いのですが、バタバタと音を立てて、
走っている子がしばしば見受けられます。

このバタバタ走り、スピードは出ませんし、何より勿体ない走り方です…

そこで、本日は、『バタバタ走りの改善法』
について解説をしていきたいと思います。

早速解説していきますと、この“バタバタ”という音、着地した足の力が前方ではなく、地面に叩き付けられているために、起きているものになります。

つまり、車でいう、“キーッ”というブレーキ音です。

前に走るための力が下に逃げてしまうために、力が無駄になってしまいますし、バタバタという音がして格好悪い走りになるわけですね。

そのバタバタ走りの原因は2つ、

■正しい下半身の使い方
■単純な筋力不足

これらが備わっていない、
ということがあります。

実は下にグッと力を入れること自体は全く問題はありません。

“地面から力をもらう”という表現もあるくらいです。

しかし、膝が曲がっておらず、バネを使えていなければ、
足を地面についてから次のステップを出すまでに、反動の力を得られません。

足を地面に着く瞬間に膝を柔らかく使うイメージで音をさせないようにする、この意識をするだけでも自然と反動の力を溜めることができるためです。

さて、2つ目の問題は、
“単純な筋力不足”とお伝えしました。

ただし、問題は筋力不足ではなく、
筋力に合った歩幅が取れていない、
~~~~~~~~~~~~~~~
ということだと思います。

試しに走っている状況で
いきなりブレーキをかける、
ということを行ってみてください。

小股ではなく大股になって
大きく前に足を出した人が
ほとんどだと思います。

つまりブレーキをかける時は、

“自分よりも前に足をつく”

という動きが必要なわけです。

逆を言えば、大きな筋力や
柔軟性がないのに大股にすると、
上でご覧になったように、
ブレーキがかかってしまいます。

だからこそ、
筋力が許容できるよりも
大きな歩幅になっている場合は、

歩幅を狭くして、
回転数を上げるのが有効です。

色々とお話してきましたが、
これらの動きを身に付けるには、

◯足をしっかり引き上げて、
 柔らかく膝を使って地面に着く
◯回転数を速くする意識を持つ

ということが必要なのですね。

では、実際にどのような
練習が改善に役立つのかというと、

・小さなスキップ
・大きなスキップ

と分けた

『2種類の歩幅を使った
 スキップトレーニング』

これをオススメしたいと思います。

回転数のお話をした時に、

「じゃあ、大股で走るのは、
 やめた方が良いじゃないか」

と思ったかもしれませんが、
完全にそうとは言い切れません。

もちろん欲張ってしまうと、
勢いが止まってしまうので、
適切な歩幅が良いのですが、

大股で走ることで、
“地面を蹴る感覚が養われる”
という側面もあるのです。

だからこそ、
2種類のスキップでは、

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トレーニング観点で、
地面を蹴る感覚を養う
=大股でのスキップ

実践での意識を高める観点で
足の回転数をあげる
=小股でのスキップ
~~~~~~~~~~

これを繰り返すことで
適切な走りを身に付けていきます。

どちらかというと、
野球では短い距離でのダッシュが
多くなってくるので、
特に小股を意識しておきましょう。

頻度はそれぞれ

“10歩を3セット”、

1日置きくらいのペースで
全く問題ありません。

大股の時は歩くというより、
飛ぶようなイメージで、

出来るだけ距離を稼ぎながら
走るようにしていきましょう。

ご存知か分かりませんが、
ドクター中松さんが発明した

ジャンピングシューズを
知っている方はイメージに
加えてみてください。

10歩での距離が伸びてくれば、
段々と筋力がついている、
上達しているという証ですよ。

さて、いかがだったでしょうか。

本日は、

『バタバタ走りの改善法』

として解説をお伝えしてきました。

・小さなスキップ
・大きなスキップ

この2種類のスキップは、
どんな選手にも有効な
快速トレーニングです。

地面の抵抗を前方に
蹴り返す筋力がないのは、
今後に改善されてくるでしょうが、
問題なのはこの使い方です。

ただ、当たり前ですが
小股すぎてしまっても、
スピードは出にくいので、

足を引き上げながら、
適切な歩幅を伸ばしていく
必要が出てきます。

もちろん陸上の選手でも
足を無理やり引き上げている
ということはないので、

地面を蹴った結果、
自然に引きあがるくらいで
充分だと思います。

そこまで強い意識でなくても、
大丈夫ですので、
ぜひ、実践に組み込んでみてくださいね。