✫バットで“ビュッ”と風をきる4つのポイント

『鋭い音を出すための正しいスイングの方法』
についてですね。

先日、ある中学生から

「素振りの音は出ているけれども、大きな振りになってしまい、
 鋭い音が出ません。

 鋭い音が出るようなかっこいいスイングにするためには
 どうしたら良いのでしょうか?」

こんなご質問を頂きました。

確かに音が出ていても、正しいスイングになっておらず、
実践で使える素振りでないお子さんは多くいます。

私であれば目をつぶっても音によっておおよその振りがどうなっているか想像できますが、言語化するのは非常に難しいです。

ただし、スイングの良し悪しが音に出るのは確かではあるので、
しっかりと解説をしていきます。

まず、注意していただきたいことはたとえ「ビュッ!」というように
鋭い音が出ていたとしても、油断してはいけないということです。

なぜならば、
『鋭い音=正しいスイング』
というわけではなく、
鋭い音が判断基準に直結するわけではないからです。

力があるだけである程度スピーディなスイングにはなるので、
力がある子は力任せなスイングでも鋭い音がなることが多いです。

しかし、「ブオーン」というように、間延びしてしまうスイングが
悪いことには変わりありません。

不恰好なスイングだと、間延びした音になってしまうからです。

それでは、不格好なスイングになる理由を出すとすると3つ考えられます。

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【不格好なスイングになる理由】

1、トップを作った後の振り出しで、
  力がガチガチに入っているから
2、ドアスイング気味になっていて、
  手が体から離れているから
3、ヘッドが使えていないから

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以上の3点です。

バット全部を力任せに振ると、間延びした音が出るのは、

『体の回転に手の動きがついていってしまうことで
 リストターンがスムーズにならず、スイングの速度が遅くなっている』ということです。

つまり、
ヘッドがグリップを追い越す瞬間、言い換えれば、

“リストターンをスムーズにする”

ということがスイングを速くするために必要だということです。

コツとしては、グリップから先端が連動して、

◆胸が正面をむく前に
 手が体を追い越して、
 さらにヘッドが通過する

◆トップからインパクトまでに
 ヘッドから20センチくらいを
 鋭く動かすイメージを持つ

ということが大事です。

また、インパクトするまでに、

◆後ろ手の拳をピッチャーに向ける
◆前手の肘を伸びきらせず、
 曲げたまま振っていく
という動きも良いリストターンの秘訣になります。

後ろ手の拳の方向が上や下を向いていると、バットは平行になりませんし、力も加えることが出来ません。

そして、前手が伸びてしまうと、インパクトの時に力が伝わらず
逆方向に逃げてしまいます。

だからこそ、強打を打つには、“前の肘を曲げたまま、
 ボールに対して伸ばしていく”

ということが大事です。

フォロースルーにつなげるため、しっかりとリストターンを
意識してください。

その意識で練習をすればスイング中のヘッドスピードは
必ず上がります。

したがって、スイングが鋭くなり「ビュンッ!」という
短い音が出るようになるはずです。

“リストターンをスムーズにする”ということを
普段の素振りから意識しておくと、正しく、鋭い振りのスイングが
できるようになります。

速度が上がれば必然的に強い打球も出るようになるので、

かっこよいスイング=強いスイングになるわけですね。

自然と身体全体を使ったスイングにもなりますので、
是非挑戦してみてください。