✫『練習試合の活用』がお子さんの上達を決めるワケ

“試合での盗塁の意識”について、解説をしていきます。

練習での盗塁と試合での盗塁を別に考えている指導者さんが
かなり多いように思えるからです。

ぜひ、1回1回の試合をより濃密な体験にするため、

盗塁の意識や評価法を持って、
指導を続けていただきたいと思います。

まずは試合での基本として、

『少年野球のうちは、
 恐れずに盗塁に挑戦させる』

ということです。

そもそも、少年野球の年代では、
ベースまで速い送球ができる
キャッチャーが少ないこともあり、

足が速くなかったとしても、
スタートのタイミングが合えば、
成功率はかなり高く保てます。

しかし、何よりも重要なのは、

◇試合の中で経験を積むこと
◇挑戦できるタイミングで
 恐れないメンタルを作ること

という2つです。

土日しか練習しないチームも
かなり多いと思いますし、

その練習もバッティングや守備、
ピッチングが主になりますよね。

だとしたら、走塁や盗塁の練習を
実践で行わなければ、
いつまでも上達することはありません。

少ない練習時間を考慮して、

「成功しないから行かない」

という風になってしまうと、
いつまでも経験がつめずに、
苦手意識がついてしまいます。

逆に、

「練習時間が少ないから、
 試合の中で練習しよう」

と思うくらいが
ちょうど良いのです。

また、どんどん挑戦させる中で
重要になるのは、

『失敗しても絶対に怒らない』

ということです。

「絶対に失敗できない」

という緊張感を持って
取り組むのも悪くはありません。

ただし、盗塁に挑戦する際に、
感覚的スランプに陥いるのは
若年世代にとっては良くありません。

目安としては、

『盗塁成功率が8割以上』

を越えるかどうかが
行かせる基準になるでしょう。

あまり失敗しすぎても、
盗塁を怖がるようになりますし、
アウトが多くなるため、
他の経験が少なくなるからです。

成功率が6割、7割の場合は、
少ない時間を割いてでも、
練習をさせてから
取り組ませるようにしてください。

これらをまとめると、

『少年野球の内は
 盗塁成功数>盗塁成功率。

 ただし、成功率が
 8割以上行かない場合は、
 もう少し練習を重ねること』

になります。

盗塁を行わせる際には、
多くのことを教えなくても
全く問題はありません。

○スタートの形
○スライディングの仕方

最初の形と最後の形、
2つを教えておけば充分です。

逆にこの2つだけは、
しっかりと覚えさせてから、
盗塁経験を積ませてください。

また、公式試合などでも、
そこまでシビアに考えなくても
まったく問題ありません。

どうしても、

・相手ピッチャーの
 牽制の上手さ
・ランナーの足の早さ
 /盗塁の上手さ

これが明らかに問題だ、
となって初めて考えれば良いでしょう。

以上になります。

それでは、最後に
本日の内容をまとめましょう。

本日は

“試合での盗塁の意識”

についてお話をしました。

基本の考え方としては、

『少年野球のうちは、
 恐れずに盗塁に挑戦させる』

という形で構いません。

特に練習試合では、
どんどん走らせて
経験を積ませましょう。

ただし、

『盗塁に苦手意識を
 持たないように怒らない』
『スタートとスライディング、
 2つだけは確認しておく』

などの工夫は
忘れないでください。

年代が上がってくると、
少しずつ牽制や駆け引きが
ピッチャーとランナーの間に
生まれてきます。

その時に盗塁を意識するのでは、
他の子に遅れてしまうので
積極的に経験を積ませてください。