今回は、『間違ったフォームの矯正法』
をご紹介しましょう。

お子さんが小学校低学年の場合は、特に重要な内容になりますので、
ぜひ、ご確認ください。

さて、お伝えしていくのは、手だけで投げてしまっているいわゆる「ダーツ投げ」の修正です。

こちらの問題は、身体全体を使えていない、という点にあります。

手だけで投げてしまったり、近くを目がけて投げていることが
この問題を引き起こしてしまいます。

その状態ですと、やはり良い球を投げることはできません。

今からその具体的な方法を2つ紹介するので、是非実践してみて下さい!

1つ目は、
『ボールを拾って
 投げる投球練習』です。

まずはお子さんに、マウンドで両手両足を広げて大の字に立ってもらいましょう。

セットポジションに構えてそこから大の字に身体を開くイメージです。

このときの足の幅は肩幅よりも少し広いくらいで良いでしょう。

大の字に立ったら、お子さんの利き手のちょうど真下にボールを置いてください。

利き手の真下になるので、ボールの位置はプレートよりも後ろです。

ここまで準備ができたら、あとは置いたボールを利き手で拾って投げてください!

この練習の最大のポイントはこのときの拾い方にあります。

上半身をボールに向けて
腰を曲げて拾うのではなく、

“上半身は出来るだけそのままで軸足をぐーっと曲げて”ボールを拾います。

これが、『足を使って投げる練習』になります。

膝を曲げた状態でボールを拾ったらそこから前に踏み出して投げましょう。

軸足を曲げてボールを捕って投げる。

この練習で、足から身体全体を使って投げる感覚を身につけることができます!

そして、2つ目は、『一塁にけん制する投球練習』です。

こちらも身体全体を使うことに非常に有効な練習法になります。

投げる方向に背を向けて構えて、そこからけん制をするようにターンして球を投げます。

全身をターンさせることで、手投げを防ぎ、

下半身から上半身に力が伝わり、全身の力を使って投げられるようになります。

お子さんがまだ低学年であれば、けん制をする機会は
まだ少ないかもしれませんが、けん制の良い練習にもなりますので、
チャレンジしてみてください。

なお、お子さんが手投げになるということは、無意識のうちに近い距離を投げようとしているのだと思います。

これは最近の子ども達によくあるのですが、近くを投げようとして
縮こまった投げ方になってしまっています。

だからこそ、練習のときから、届かなくても良いので、

まずは身体を大きく使ってなるべく遠くに投げるように心がけましょう。

さて、最後に、本日の内容をまとめます。

本日は、

『間違ったフォームの矯正法』について解説をしました。

小学生のうちは、特に手投げが目立ちます。

本日ご紹介した、
『ボールを拾って投げる投球練習』
『一塁にけん制する投球練習』

これら2つをやっていただければ、自然と体を使う感覚を覚えることができるでしょう。

お子さんに理論を説明しなくても、動きで覚えることができるので、
ぜひ、挑戦してみてください。

本日の内容がお役に立てれば幸いです。